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東京でお勧めのホテルは虎ノ門にあるホテルオークラです。
日比谷の帝国ホテル、紀尾井町のホテルニューオータニと共に、日本のホテル御三家と言われる格式あるホテルです。
公共機関を利用すると決してアクセスの良いホテルではありませんが、ここのロビーに一歩足を踏み入れると、気品がある中にほっとするものを感じます。ロビーや廊下にさり気なく散りばめられている伝統的な意匠が、心を落ち着かせてくれるのでしょう。
ホテルオークラは戦後解体された大倉財閥二代目の大倉喜七郎によって設立されています。大倉は気さくで気前よく、玄人はだしの多くの趣味を持ち、文化事業にも深い関心を寄せていました。昭和初期、横山大観などの日本画家を支援して、イタリアのローマで「日本美術展覧会」を開催し、その後すべての出品作品を買い上げ、後に大倉集古館へ寄贈しています。
第二次大戦前から帝国ホテル会長に就任していましたが、公職追放によってその座を追われました。戦後、すべてが西洋風に傾く中で、一流芸術家の手になる日本の美に包まれた「帝国ホテルを凌ぐホテル」を目指して、ホテルオークラが建設されました。
近年、多くの海外のラグジュアリーホテルが東京進出を果たし、設備やサービスの豪華さを競っています。その中で気品ある日本の伝統美を掲げ、親切と和の精神を基本に置くホテルオークラの人気は高く、不動です。
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